「保育教育を日々当たり前に行う」ことは、実は容易なことではありません。自然災害の発生が多い日本で、いつ大きな災害が発生するかわからないからです。幼稚園で働く教員の使命は、専門的な知見と経験から保育教育の方法や順序を考えて実践することですが、災害が発生した際には、子どもたちを安全に避難させ、確実に保護者に引き渡すという使命を担っています。その使命を果たすためには、日ごろから高い防災意識を持ち、災害発生時に落ち着いて行動できることが肝心です。
教員会議後の研修で、風水害が起きた際の避難経路と避難場所の確認を全教員で行いました。一人ひとり地図を持ち、園周辺の危険個所を確認し、切迫した災害から逃れて子どもたちを誘導するイメージを膨らませながら歩きました。「いざという時は子どもをおんぶして坂を上ります」とある教員がつぶやいていました。
災害時には、子どもの安全を確保し、状況に応じた避難で子どもの命を守ります。地域の方々とも助け合い、子どもたちの命を守り切る適切な行動を心がけます。