教頭発【令和５年６月27日火曜】晴れ
毎年３学期に実施している観劇会。今年度は６月に実施することにしました。『人形劇団ポポロ』をお招きし、３本建てで上演をしていただきました。第１部として、オープニングショーとポエムポエムの時間。音楽をふんだんに使い、ユーモアいっぱいの語りかけに子ども達はすぐに興味を引きつけられ、遊戯室に笑いが溢れました。第２部は『おしゃべりなたまごやき』の人形劇。寺村輝夫氏の童話『王さまシリーズ』の一つであり、昔から園内でも絵本の読み聞かせをしたり、子どもの発表会の劇の題材にしたこともある馴染み深い物語です。コミカルで憎めない王さまのキャラクターや物語に感情移入しながら、リアクションをする子ども達の様子が見られました。
１学期のこの時期に１時間近く観劇することは、少し難しい子もいるかもしれないと予想していましたが、最後まで皆で集中して楽しく観劇することができました。この観劇会は、本園の教育の特長の一つ『本物に触れる教育』です。テレビや映画などと異なり、観劇は『直接的』で『対話的』に表現され、子ども達にとってダイナミックな感情の動きの体験ができるものと思います。笑ったり、悲しんだり、驚いたり、怖がったりなど感情が揺さぶられることで、感受性を育んだり、物語を通じて疑似体験することで、他人の置かれた状況を想像する力を養います。幼児期に豊かな感性を身につけていくことが、将来のコミュニケーション能力や表現力につながると思います。
