新入園児歓迎会

教頭発【令和5年4月20日木曜】晴れ

 この日は新入園児歓迎会。今年度がスタートしてから初めて3学年が揃って遊戯室に集まりました。一堂に会する形態での実施は、実に4年ぶりでもありました。先に入室したのは、年中・年長組の子ども達。今年の年少組がどのような姿で登場するのか、楽しみにしながら皆で拍手で迎えました。扉が開くと、担任達の傍らで何とかクラスごとにまとまって入場した年少組。その姿に「かわいい!」「小さいね。」という声があちらこちらから聞こえ、温かく見守る雰囲気を感じました。

 舞台前の主役スペースに年少組が座ると会がスタート。目の前に集まった大勢の年中・年長児に「何が始まるのだろう?」と圧倒されて少し不安げな様子でした。一方の年中・年長児は、何とも言えない優しげな眼差しを送り、年上であるという自信をもった表情も見られて、1年2年の年齢の違いをまざまざと実感しました。歓迎する側とされる側、互いの心境が入り交じりながらも終始、ほのぼのとした会になったと思います。この会があったことで、それぞれに何かを感じ、何かが芽生えたことと思います。歓迎の言葉や歌のプレゼントの時間が会の中でありました。歌では、3学年一緒に歌ったり、身体を動かしたりする様子も見られていました。

 現代の子ども達が育つ環境の特徴として、少子化や地域交流の減少などがよく挙げられますが、それが異年齢のかかわりの少なさにもつながっていると言われています。他にも、『三間「サンマ」(=時・空・仲)がなくなった社会』という言葉が表現され、子どものあそぶ環境が残念ながら悪い方向へと変化しています。この日行った新入園児歓迎会の様子から、あらためて『幼稚園』という場が子ども達にとってより良い環境を保障しなければならない使命を思いました。

今回のような異年齢の交流は、多様な刺激を受けて一人ひとりの世界観が広がる体験をすると思います。今年度は、異年齢の交流が一年の中で多くできるようにしていきます。

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