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【園長雑感】こどもは宝(家族の宝 日本の宝 世界の宝)・・山上憶良の歌から

(園長発:平成25年4月17日水曜)

きょうは私が東京私立初等学校協会の役員会があり、園を不在にしましたので、副園長が写真と共に先生ブログ更新に挑戦しています。

しかし、写真の貼り付けがうまくいかず苦労しているようです。それで、私が「園長雑感」を書いてつなごうと思います。ご理解願います。

  • きょうは年少「ことり」さんたちが初めて外遊び(園庭)をしたそうです
    副園長はその模様を写真といっしょにアップしようと努力しています。
    アップは明日以後になるかもしれませんが、
    副園長の奮闘に免じて、しばらくお待ちくださいm(_ _)m。

さて、山上憶良(やまのうえ の おくら)という歌人をご存じだと思います。万葉歌人ですから1,300年以上も前の方です。飛鳥白鳳時代の貴族で、九州地方を治めるなど政治家としても活躍した方ですが、歌人としての活躍の方が有名ですね。

特に、こどもに対する愛情を歌にしたことについては、どなたも聞かれたことがあるでしょう。

その中で、私は中学校時代に教わった次の歌がとても好きです。

憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も吾を待つらむぞ
 (おくららは いまはまからむ 子泣くらむ それ その母もわれを待つらむぞ)
 現代語訳:
  私は 今帰宅するよ きっと子も泣いているだろう それにその母親(私の妻)も私を待っていることだろう

 

ほかにも憶良はこどもを思う歌をたくさん作りました。あと二つだけ次に記しましょう。

銀も金も玉も 何せむに まされる宝 子に如かめやも
 (しろがねも くがねも たまも 何せむに まされる宝 子にしかめやも)
 現代語訳:
  金銀も宝石も何になろうか どんなに優れた宝があったところで 私にとって こどもの方がはるかに上等だ

瓜食めば こども念ほゆ 栗食めば まして偲はゆ
 (うりはめば こどもおもほゆ くりはめば ましてしのばゆ)
 現代語訳:
 やわらかい瓜を食ったと聞いただけで こどものところに駆け付けたいほどこどもが思われてならないのに、固い栗を食べたと聞くと 気もそぞろになって ますますこどものことが偲ばれてならないよ

三つの歌とも、子育てにたずさわる親の気持ちを表して余すところがありません。このように大昔から、こどもは家族の宝でした。国の宝でした。世界の宝でもあります。こどもを大事にしない国に未来はありません。

ところで、話は江戸時代、時は幕末、日本は米国黒船艦隊ペリー提督の来訪をきっかけに開国をし、同時に大勢の外国人が日本にやってくることになりましたが、その外国人の来日感想記の多くに、日本のこどもは幸せだ、日本ほどおもちゃに恵まれている国はない、日本人は笑顔を絶やさず清潔好きで、こどもが育つ環境としてはヨーロッパよりも良いということが書かれています。幕末の話ですから驚きですが、でも、日本人の古くからのあれこれを考えると、むべなるかなと思います。

現代においてこども虐待がニュースになりますが、それは日本の伝統からかけ離れたもので、まことに悲しい話です。

私ども都市大二子幼稚園につどう人々のなかにあっては、こども虐待は絶対にあってはなりませんし、こどもを宝のように大事にして育ててまいりましょう。私どもも もちろん、そのように教育してまいりたいと思います。ご家庭のご協力をお願い致します。

こどもを大事にする中身には、人として生きられる社会性すなわち躾をしっかりすることも含まれます。やっぱり「三つ心 六つ躾」です。これができることによって、「九つ言葉」「文十二」が可能になります。 どうぞ園とご家庭と二人三脚で子育てをしてまいりましょう。 よろしくお願い致します。